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2012/02/13

三谷幸喜の『90ミニッツ』やや期待外れ

90
土曜日にパルコ劇場で『90ミニッツ』を観た。
作・演出は三谷幸喜、
演じるのは「東京サンシャインボーイズ」
時代からの盟友、西村雅彦と近藤芳正。
昨年の上演が大好評だったので、
急遽再演が決まった話題作だ。
チケット発売当日の朝10時前からパソコンの
前で待機してなかなか繋がらない回線にイライラ
しながら苦闘すること30分。
(たぶん)奇跡的にゲットできた
プラチナチケットだった。
で、会場に行って席を探したら最後列の隅で、
役者の表情など分かるはずもない。
近くではVTRをまわしているスタッフがいて
かすかに漏れてくる明かりも気になる。
これで最前列と同じ料金(8,000円)というのも
やや納得ができないが、
まぁ、芝居が面白ければいいやと
自分を説得したわけだが~。

『90ミニッツ』は三谷幸喜が笑いを封印して
挑んだシリアスドラマ。
実際に起こった宗教問題をテーマにしている。
9歳の少年が交通事故にあい大学病院に運ばれた。
西村雅彦が演じる医師は子供の父親(近藤芳正)に
輸血手術の承諾書を取ろうとするが、
父親は宗教上の理由でそれを拒否。
90分以内に手術をしなければ子供は死んでしまう。
「輸血しないで手術して欲しい」
「同意書なしで手術して欲しい。でもあなた訴える」
タイムリミットが迫るにつれ父親の主張は
二転三転し、振り回される医師。
医師としての出世を諦めても他人の子供を救うべきなのか。
神の教えに背いても実の子を救うべきなのか。
どちらかが信念を曲げなければいけない時間は
刻々と近づき~。
と、かなり張詰めた展開なのだが、
話が単調で後半はやや辛かった、というのが正直な感想。
最後の父親のセリフも安易なオチだったと思う。
手術する、しないという本筋とは別に
もうひとつ伏線というかドラマを用意して欲しかった。
2人芝居で、舞台装置も地味なんだから
8,000円は高い!
パンフレット1,500円もね。

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清水 清

 テニス専門誌や幻の名雑誌といわれた『バッカス』の編集を経て、『エスクァイア』日本版編集部に。4年間を副編集長、5年間を編集長として在籍し、イタリアのスローフードやバリ、日本のBAR、沖縄、アートなど自分の趣味をそのまま誌面に反映させた特集に従事する。 『エスクァイア』退職後、4ヶ月間の石垣島生活を経て、現在に至る。座右の銘は「漂えど沈まず」。

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