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2010/07/02

「雪やこんこ~」を「雪やこんこん~」と歌っていました

最近、就寝前に少しずつ読んでいるのが
『言葉の煎じ薬』(呉智英 双葉社)という1冊。
日本語の誤用、意味の誤解などについて
分かりやすく諭してくれるエッセイ集です。
日本語の乱れが問題となっている今日、
その元凶は若者たちにある、と嘆く大人が多いですよね。
しかし、著者は
「乱暴な若者言葉や俗語、流行語」は「九割以上は定着しない」
と述べ、目くじらを立てません。
著者が問題にしているのは、中途半端な知識人、インテリが
知識をひけらかし、民衆を威嚇するために
「自分でも意味を知らない言葉を得意気に誤用している」こと。
この本では日本語の権威、専門家と考えられている人々の
無知を容赦なく指摘して、「醜くて、卑しい」とまで書いているのです。
『日本語が亡びるとき』が話題となった水村美苗、
シンガーソングライターの小椋佳、
大宅壮一賞作家の佐野眞一、野村進
大学教授やコピーライターなど、
言葉のプロだと思われている人たちが、
次々と俎上に乗せられ、斬られています。
ただし、僕はこの本で間違いを指摘された人々の
反応、反論を知らないので、具体的な話はできません。

今日は、この本を読むまで僕が完全に誤解していた
日本語について少しお話しようと思います。
例えば「姑息」という言葉の意味は「卑怯」だと思っていました。
でも「姑息」は本来、「姑(しばら)く、息(やす)む」からきた
一時しのぎという意味なんだそうです。
医学用語にも「姑息手術」という言葉があり、
これは患者の体力や病状に応じて行う手術。
「根治手術」と対になる言葉です。

また、有名な童謡の歌詞も間違って記憶していることが多かった。
「雪やこんこ~」を「雪やこんこん~」と口ずさんでいたんですね。
皆さんはどうですか?
それにしても、先日のテレビ番組で某タレントが
「手の平を代えたように、岡田監督を絶賛してますね!」
と得意げに語っていたのには唖然とさせられました。
サイボーグ人間じゃないんだから、それは無理です。

単行本の表紙を飾る装画や人気ミュージシャンのアルバムなどで
独自の世界観を表現するイラストレーター、塩田雅紀さんの個展が
7月5日(月)~10日(土)に
北青山「ギャラリーハウスMAYA」で開催されます。
http://www.gallery-h-maya.com/

塩田雅紀さんのホームページ
http://www.ab.auone-net.jp/~malu-pro/

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塩田さんの最近のオリジナル作品です。
僕が凄く好きな絵です。

今週日曜日で終わってしまうアートイベント
『アルフォンス・ミュシャ展』三鷹市美術ギャラリー
http://mitaka.jpn.org/ticket/gallery/

『猪熊弦一郎展』東京オペラシテアートギャラリー
http://www.operacity.jp/ag/

『モーリス・ユトリロ展』損保ジャパン東郷青児美術館
http://www.sompo-japan.co.jp/museum/

このブログでは、僕が出会った素敵な言葉を
(できるだけ)毎日紹介していきたいと思っています。
新しい、古いに限らず書籍や映画で知った言葉、
友人との会話のなかで見つけた言葉、
ときにはその種のネタ本からも探していくつもりです。

そこで、リスナーの皆さんからも、
たくさんの言葉を教えていただけないでしょうか。
あなたの心に深く刻み込まれた言葉。
苦しいとき、辛いときに支えてくれる言葉。
ムカついたときに自分をなだめる言葉。
家族や友人、先輩に教えられた言葉。
人に伝えたい言葉。
あなたのなかの「大切な言葉」をぜひ教えてください。
僕の番組のメールアドレスはこちらです。
moderato@ottava.jp

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清水清

 テニス専門誌や幻の名雑誌といわれた『バッカス』の編集を経て、『エスクァイア』日本版編集部に。4年間を副編集長、5年間を編集長として在籍し、イタリアのスローフードやバリ、日本のBAR、沖縄、アートなど自分の趣味をそのまま誌面に反映させた特集に従事する。 『エスクァイア』退職後、4ヶ月間の石垣島生活を経て、現在に至る。座右の銘は「漂えど沈まず」。

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