地球温暖化でワインが変わる?
先週、『読売ウイークリー』から、地球温暖化で日本のコメ事情が大きく変化しているという記事を紹介しました。
その『読売ウイークリー』が今週は、「ワイン産地も温暖化で激変」というタイトルの誌面を作っています。
ワイン用のブドウが栽培できる北限は北緯50度いわれ、フランス・シャンパーニュ地方が北限ギリギリでした。
しかし、地球温暖化により近い将来、ワインにとって理想的な生産地はもっと北緯の高い、ドイツ北部、イギリス、あるいはスゥエーデン、ノルウェイなど北欧に移ってしまうかもしれない、と指摘する専門家もいるそうです。
実際、既にフランスでは温暖化によるブドウへの影響が出ています。2003年、フランス国内のブドウ生産地は高温障害を受け、酸味が少なくアルコールの強いワインしかできなかったのです。
対策として、ドライアイスを使って温度を下げている農家もいるし、生産拠点をもっと涼しい土地に移し始めた大手ワインメーカーもあるとのこと。
もともと、フランスではワイン作りに最も重要なのは、気候、風土、土壌などを含めたその土地ならではの自然条件、いわゆる“テロワール”だと言われています。
それゆえに、地球環境の変化にも影響されやすいわけで、高級ワインになれば同じ銘柄でも生産年、ヴィンテージによって値段が異なるのはそのためです。
世界のワイン生産地の平均気温は過去50年で平均1.26度も上昇していて、ブドウ収穫地の多くが高温障害を受けていたそうです。
日本がワインブームで賑わっていた頃はすでに、ワインの味に異変が起こっていたということなんでしょうか。
いずれにせよ、高温障害が深刻になればそのブドウからワインを作ることはできなくなるわけで、温暖化に適したブドウ品種に変えていくしかない、と指摘する関係者もいました。
あるいは、北欧産の赤ワインが僕らのテーブルに置かれる日もそう遠くないのかもしれません。
清水 清
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