終わりよければ・・
この時期恒例の話題と言えば、「1年の振り返り」でしょう。雑誌も、テレビも、ラジオも、職場でも、友人との間でも、「今年こんなことがあったなあ」と社会の話題から身近な話題まで振り返り、「そういえばずいぶん昔のような気がしていたが、今年のことだったんだ」と改めて驚いたりします。
作曲家のマーラーの友人が彼を別荘に訪ねた時、「この周りは素晴らしい自然が広がっているね」と言ったところ、マーラーは悠然と「これらすべてを作曲してしまったよ。僕の曲の中にはすべて詰まっているんだ」と答えたといいますが、音楽には、いろいろなものを込めることができます。それは、嬉しいことや楽しいことばかりではなく、時々つらいことや、悲しいこともあったりします。それらをすべて内包して物語を紡ぐために、クラシック曲は時として「長い」必要があるといってもよいでしょう。
そんな悲喜こもごもを乗せて、クラシック曲はクライマックスを迎えます。多くの交響曲の4楽章、ソナタでも大抵4楽章、オペラの幕切れ、組曲ではジーグ、それだけではなく、最後に作曲家のあらん限りの技法を誇示するために、変奏曲のあとにパッサカリアやフーガをつける場合もあります。「ファイナル」と名付けられて呼ばれる部分。終わりよければ、すべてよし、と多くのクラシック曲は「完全終止」という名の和音進行(コード)で終わる。だから終わった感があり、すっきりするのです。
今日は、ちょっと遅めの大掃除、またはお正月のおせちづくりも大変はかどる、「終わりよければすべてよしクラシック」(ちょっと長い!)です。もちろん、あの曲も、あります。


