華麗なる技巧を誇る全盛期?それとも前世紀?
あるものが発明されそれが発展してゆくと、そのものを使った技巧が洗練されてきます。
さしずめ、20世紀少し前に発明され、20世紀をとおして爆発的に発展してきた自動車、今では地球上の誰にとっても身近になってきた自動車のテクニックの花といえばF1レースでしょうか。ご存じのように、国内メーカーはすべて撤退することになりましたが、それだけではなく、自動車自体が排気量やスペックを誇る時代は終わり、エコの号令のもと、新たなる段階に進もうとしています。21世紀入ってまだ10年と経過していませんが、実は20世紀的な自動車文化の変革というのはリーマン・ショックのせいではなく、時代の変化の必然、なのかもしれないと、少し疑ってみます。
というのも、ピアノについてなのですが、これは、自動車よりは約1世紀ほど早く、20世紀にはほぼ既に完成していました。したがって、爆発的に改良され、普及したのは19世紀ということになりますが、この時期に、もちろんピアノ自体も性能の切磋琢磨が起こりますが、それを使っての技巧の探求、こちらも盛んになります。それを先導したのがF1ドライバーならぬヴィルトオーゾという人たち。F1がそうであるように、人とお金の集まるところにヴィルトオーゾも集まってきたりします。
今日は、おそらく史上最大のヴィルトオーゾのひとりであったはずなのに、実に謎の多い人に登場してもらいましょう。


