音で静寂が作れるか?
最近は気になる音と逆位相の音を瞬間的にコンピューターで解析してスピーカーまたはヘッドフォンから出し、その雑音を消してしまう、つまり「音で音を消す」技術が飛行機のみならず自動車にまで搭載され、「ノイズキャンセリングヘッドフォン」として身近になってきていますが、そのお話ではありません。
音楽というのは人間の心を動かしてくれる作用がある、というか、言い換えればもともと人間の心が動いたところに音楽が発生したといっても過言ではないので、大体アクティブな気分にさせてくれるものが多い。昨日のルロイ・アンダーソンの作品などはサービス満点、という感じでウキウキさせてくれ、ある意味ディズニーランドにも通じるアメリカ的快活さがありましたね。
一方、リラックスさせるためのヒーリングミュージックなる分野がありますが、どちらかというとそれは「音響」に近く、物語性のある「音楽」ではない場合がほとんどです。これは音楽というより音楽環境、と幅広く考えるべきでしょう。
ところが、ここに音楽、どう考えても普通の音楽なのですが、ものすごく「静寂」を感じさせてくれるものがあります。もともと東洋、特に「禅」の国日本は静けさを大切にしてきたので、これは日本文化にも親和性が高いのではないのでしょうか。
今日は、音楽で静寂を描いた作曲家、スペイン、カタロニアのF.モンポウの亡くなった日です。昨日とは反対に、静かなる音楽をお届けします。


