スパイスの道
最近日本でも本格インドカレーブームというか、カレーは「単なる固形のルウを入れるだけでは本格的ではない」という風潮になってきて、家庭でもスパイスをいろいろブレンドしたりするようになってきているようです。また、街でもインド文化圏出身の人が調理している本格カレー屋も増え、インドといっても地方によって違う味だったり、パキスタンやバングラデシュやスリランカ風のカレーも楽しめるようになってきています。
私も、相当なカレー好きなので、市販のルウに飽き足らず、マサラを調合して振りかけたり・・などする時もありますが、何より楽しいのは、昔の人のスパイスにかける情熱を追体験できるところです。
現代では、ちょっとした店に行けばかなりな数のスパイス、おそらくそれは世界各国から届いたものでしょうが、を簡単に手に入れることができます。交通機関が発達した現代ではごく当たり前のことでしょうが、飛行機も自動車もない時代、船だけではるか遠い異国から届いたスパイスは、それはそれは貴重なものだったでしょう。ましてや冷蔵庫のなかった時代です。
インドはコショウの原産地であり、ご存じのようにコショウを求めてコロンブスは大西洋を渡ったとされています。結果的に全くインドではないところにたどりつくことになるわけですが、その命知らずの旅の動機のひとつが、われわれがテーブルに載せているコショウ、というのは何ともロマンチックではないでしょうか?
実際に、古代ローマ帝国時代から、ローマの船は喜望峰回りでインドに到達しています。
音楽も、生活のスパイスのようなもの、と考えれば、本物のスパイスのように伝播があったはずですが、残念ながら、録音ができる時代ではありませんのでs、そもそもその土地の固有の音楽がどういうものであったか、ということさえわかりません。
でも、なんとなく想像するのは楽しいではありませんか?現代のように、世界中の音楽が家のPCで聴けるのもよい時代ですが、たまには、正反対の昔に思いをはせて・・・


