2012/05/13

朝バッハ、そして今月末の特集アイディア

番組に特集テーマをお寄せくださいましてありがとうございました。

月に一度、最終土曜日にamorosoで行います、4時間ワンテーマの「特集」。

5月26日の特集テーマは「水の音楽」です。

雨、雪、氷、霧、川、湖、沼など、水にまつわる音楽を特集します。

「こんな曲を」というご希望がありましたら、

amoroso@ottava.jp

までお寄せください。

なお、5月19&20日は私はお休みをいただきまして、小田島久恵さんが登場します。

どうぞお楽しみに!

ちょと肌寒いですね。
清涼な空気のなか、今日の朝バッハもぜひお楽しみください。

10:02am J.S.バッハ(デュプレ編):カンタータ「われらあまたの苦難を経て」BWV146 ~シンフォニア ヴァンサン・デュボワ(オルガン) Alpha/マーキュリー

10:21am J.S.バッハ(マルケヴィッチ編):音楽の捧げもの ~3声のリチェルカーレ クリストファー・リンドン=ジー指揮 アンヘルム・フィルMarco Polo 8.225120 ナクソス

10:30am J.S.バッハ:クラヴィーア協奏曲ニ長調 BWV1054 ~第1楽章 アレクサンドル・タロー(ピアノ) ベルナール・ラバディ指揮 レ・ヴィオロン・デュ・ロワ EMI Virgin classics TOCE-90225

10:55am イェディディア:世界の舞曲

11:06am 同:さようなら、ナタニエル アレクサンダー・フィッターシュタイン(クラリネット) ロン・イェディディア(ピアノ) Naxos 8.559699

11:21am シューベルト(ルンメルによる、ナレーション、チェロ、ピアノ版):歌曲集「冬の旅」 ~おやすみ/風見/凍った涙/氷結/菩提樹 ザヴィエ・フッター(ナレーター) マルティン・ルンメル(チェロ) ノーマン・シェトラー(ピアノ) Paradiso music PMR-0018 ナクソス

11:50am ストラヴィンスキー:バレエ音楽「ペトルーシュカ」より イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮 ニューヨーク・フィル Naxos 8.112070

12:09pm モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488 ~第2楽章

12:26pm 同:ピアノ協奏曲第27番変ロ長調K.595 ~第3楽章※ ワルター・クリーン(ピアノ) ホルスト・シュタイン指揮 ※若杉弘指揮 NHK交響楽団 KKC-2047/8 キングインターナショナル

12:42pm ブルックナー:交響曲第9番ニ短調 ~第1、2、3楽章(抜粋)

13:05pm 同 ~第4楽章(SPCM2012年補筆完成版)より サイモン・ラトル指揮 ベルリン・フィル EMI TOCE-11092-3

「昆虫食入門」(内山昭一著/平凡社新書)

Photo_10 (本書グラビアより。ぜひクリックを…)

これは素晴らしく面白かったです。
巻頭のグラビアのリアルな昆虫食の写真には誰しも絶句すると思いますが、読み進めるうちに、昆虫を食べるという習慣は、やはり日本のみならず、世界中で太古の昔から食べられてきた人類的文化だということに気づかされます。
アリストテレスもセミが旨いと書いていたり、コーランや聖書にも昆虫食の話が出てきます。そしてモーゼが率いたイスラエル人たちが飢えたとき、神が天から降らせた白くて甘い食べ物マンナを食べて飢えをしのいだという話、その正体は近年の研究でカイガラムシの一種の糞であったという話など、興味はつきません。
日本で最も昆虫を食べるのは長野県だそうですが、その長野県出身の著者は、栄養価が高く美味しい食べ物として、積極的に昆虫食をすすめるのみならず、そして昆虫食をスケール大きな時間軸と地理的広がりを持つ、人類共通の文化の問題として新たに問い直しています。
それにしても、本書を読んでいると、著者の昆虫食の経験豊富さに裏打ちされた、多彩な味覚表現に圧倒され、そして「そんなに美味しいのか」と気分が変わってくるから不思議なものです。カブトムシの幼虫はまずくて食べられたものではないが、カミキリムシの幼虫は昆虫食の王座に君臨する「絶品」だとか…。
昆虫を「害虫」とみなし、「不潔」とさげすむ考え方は、近代国家が作り出した虚像だと著者はいいます。そして「きれい」「きたない」とはそもそも何だ、と問いかけます。そして、生きとし生けるものを殺して口に運んでいるという自覚の欠如、情報を鵜呑みにすることの愚かさ、大量生産される不健康な育てられ方をされた家畜類など、現代の食が孕んでいる病的な状況を指摘していきます。
私たちがこの地球に生きる意味を考える上で、命あるものをいただき、そして鈍化した五感を鍛えなおすという意味でも、昆虫食というテーマは、子どもたちの格好の食育教材にもなると著者は提案します。
本書は単なるゲテモノ喰いのおすすめなどではなく、ラディカルな文明批評でもあると思いました。強く推薦する一冊です。

Photo_7 以下、えんどうさんからの写真。「近くの公園の木々です。緑がさわやかでした」

Photo_8 「同じ公園内の一角に咲いていたバラ。眩しい白でした」

Photo_9 「そして隅っこに咲いていた、オオイヌノフグリの青」。どうもありがとうございました。

2012/05/12

カラッと気持ちよい朝。

この季節は湿気がないので、気持ちが良いですね。
朝の空気にふさわしい音楽からスタートします。

10:27am フィアファクス:さようなら、喜びよ

10:29am 作曲者不詳:貴婦人ケアリーのドンブ

10:31am ヘンリー8世:愉快な仲間との気晴らし

10:33am ジョスカン・デ・プレ:平安に~奥方、あなた以外には ケイト・クラーク(ルネサンス・フルート&指揮) アテニャン・コンソート ナイジェル・ノース(リュート) Rmanee RAM-0706 マーキュリー

10:49am サラサーテ:チリの鳥たち

10:58am 同:眠り

11:03am 同:夢 ヤン・チャンワ(ヴァイオリン) マルクス・ハドゥッラ(ピアノ) Naxos 8.570893

11:09am  カンティサーノ&モンティエル:マルサ

11:18am  アンダルシア民族音楽:ファンダンゴス・ナトゥラーレス Winter&QWinter 910-186-2 ボンバレコード「エル・トリアングロ・デル・フラメンコ」

11:51am マーラー:歌曲集「子供の不思議な角笛」 ~死せる鼓手

11:56am 同 ~少年鼓手 トーマス・E・バウアー(バリトン) 大友直人指揮 東京交響楽団 ※4月15日サントリーホール、第599回定期演奏会ライヴ

12:06pm イ・ジヘ:ワルツ・フォー・オールド・ウィメン

12:10pm 朝鮮民謡:アリラン イ・ジヘ(ヴォーカル) Hevhetia HV-0056-2-331 ボンバレコード

12:36pmリスト:オーベルマンの谷 金子三勇士(ピアノ) MACO-1003 ソニーミュージックダイレクト

12:53pm ジェズアルド:美しいひと、きみがわたしを

12:56pm 同:泣いているのかい、愛しいフィッリ

13:06pm 同:その「いや」の一声が

13:09pm 同:わたしは死ぬ、ああ、わたしの悲運ゆえに アラン・カーティス指揮 イル・コンプレッソ・バロッコ Pan classics PC-10229 マーキュリー

13:35pm シベリウス:交響曲第1番ホ短調op.39 ~第4楽章 ピエタリ・インキネン指揮 ニュージーランド交響楽団 Naxos 8.572305

 

90116709 「谿声山色(けいせいさんしょく)」(竹島善一著/奥会津書房文庫)

 著者は日ごろはうなぎ屋を営むアマチュア写真家。奥会津の人々の暮らしと四季折々の表情を生き生きと撮影した写真が、道元の「正法眼蔵」と結び付けられています。私たちが大切にしなければいけないもの、日本の原点を感じさせます。

本書の主人公はやはり写真です。この写真の味わい深さ、ほのぼのとした人間くささ、変哲もない景色の中に「仏」を感じる心が素晴らしい。本書を読んでいると強い共感へといざなわれます。それにしても、キリスト教の神とはなんたる違いであることか…。

2012/05/06

朝バッハで落ち着きましょう。

昨日のラ・フォル・ジュルネ特番の祭りの後の余韻に浸りながら。
連休の最後の日、朝バッハで静かに始まることにします。
今日も東京は暑くなるみたいです。

10:26am エルガー(原曲J.S.バッハ):幻想曲とフーガ ハ短調 op.86(原曲:BWV537) ジェラード・シュワルツ指揮 シアトル交響楽団 Naxos 8.572741

10:38am シューマン:森の情景 ~予言の鳥 マイケル・レヴィン(ピアノ) Dorian DSL-92103 ナクソス

11:02am セヴラック:休暇の日々から 第2集 ~ショパンの泉/鳩たちの水盤(セルヴァ補筆)/二人の騎兵

11:15am 同:休暇の日々から 第1集 ~シューマンへの祈り ホルディ・マソ(ピアノ) Naxos 8.572428

11:25am マスネ:歌劇「ドン・キホーテ」冒頭 ヴァレリー・ゲルギエフ指揮 マリインスキー劇場管弦楽団、合唱団 Mariinsky MAR-0523 キングインターナショナル

11:42am ストラヴィンスキー:組曲「火の鳥」より イーゴリ・ストラヴィンスキー指揮 ニューヨーク・フィル Naxos historical 8.112070

12:06pm モーツァルト:歌劇「後宮からの逃走」 ~あらゆる種類の拷問が

12:14pm 同:歌劇「にせの女庭師」 ~ジェラルディーヌ・カゼー(ソプラノ) Passavant Music PAS-2252 マーキュリー

12:32pm アリャビエフ:魔法の太鼓(または「魔笛」その後)より アレクサンドル・ルーディン指揮 ムジカ・ヴィーヴァ Fuga Libera MFUG-539

12:58pm ニールセン:ヴァイオリン協奏曲 ~ロンド、アレグロ・スケルツァンド ヴぃるで・フラング(ヴァイオリン) エイヴィン・グルベルグ・イェンセン指揮 デンマーク国立交響楽団 EMIミュージックジャパン TOCE-90224

13:44pm ドヴォルザーク:交響曲第7番ニ短調op.70 ~第1楽章 クラウス・ペーター・フロール指揮 マレーシア・フィル BIS-SACD-1896

※本のご紹介はお休みさせていただきました。

※こちらにはCDから直接出力したものをご紹介しています。それ以外の曲についてはOTTAVA公式ページのMusic Historyの欄をご覧ください。また、13時ごろからの「ピティナ・ピアノ・スクエア」の音源は、原則としてピティナ公式サイトで試聴できるようになっています。

2012/05/05

気持ちのよい晴の朝

首都圏はとても気持ちのいい素敵な晴の朝です。
5月の風がとても心地よいです。
そんなさわやかな空気を感じながら、
今日は半分くらいはラ・フォル・ジュルネの「サクル・リュス」(ロシアの祭典)を意識した選曲にしようかと思っています。
そうそう、先週の「鳥たちの音楽」の余韻も少し…。

10:02am ジャヌカン:鳥の歌/この5月/大胆で軽やかな風よ クレマン・ジャヌカン・アンサンブル Harmonia Mundi KKCC-8019 キングレコード

10:24am ガルッピ:ソナタ ハ長調 マッテオ・ナポリ(ピアニスト) Naxos 8.572490

11:01am チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第2番ト長調op.44 ~第1楽章 イディル・ビレット(ピアノ) エミール・タバコフ指揮 ビルケント交響楽団 idil Biret Editions ナクソス IBA 8.571280

11:36am リムスキー=コルサコフ:弦楽六重奏曲イ長調 ~第4楽章 ウィーン弦楽六重奏団 Pan Classics PC-10173 マーキュリー

11:59am モーツァルト:ピアノ・ソナタ 変ロ長調 K.333 ~第2、3楽章 クリスティアン・ベザイデンホウト(フォルテピアノ) Harmonia Mundi KKC-5203 キングインターナショナル

12:30pm ラフマニノフ:ピアノ三重奏曲第2番ニ短調op.9 ~第1楽章 ジャン=クロード・ペヌティエ(ピアノ) レジス・パスキエ(ヴァイオリン) ローラン・ピドゥー(チェロ) Saphir LVC-1091 マーキュリー

12:57pm リョベート:盗賊の歌

12:59pm グラナドス:ゴヤのマハ

13:04pm ファリャ:三角帽子 ~代官の踊り アナベル・モンテシノス(ギター) Naxos 8.572843

13:16pm チャイコくフスキー(ニーマン編):交響曲第6番ロ短調「悲愴」 ~第3楽章 岡城千歳(ピアノ) ProPiano PPR-224530 キングインターナショナル

13:36pm ラフマニノフ:コレッリの主題による変奏曲 op.42 フレディ・ケンプ(ピアノ) BIS KKC-5137 キングインターナショナル

13;57pm ピアソラ(アサド編):ブエノスアイレスの夏 鈴木大介(ギター)ベルウッドレコード BZCS-3065

「マエストロ、そこまで話していいんですか!?」(飯森範親著/ヤマハミュージックメディア)

モーツァルトの40番、「ジュピター」、25番、ベートーヴェンの「英雄」「第9」、メンデルスゾーンの「イタリア」、シューマンの「春」、ブルックナーの「ロマンティック」、ブラームス「第1」、チャイコフスキー「悲愴」といった交響曲について、指揮者の視点から自由に解釈の勘所と内容把握について開陳した一冊。なるほど指揮者(シェフ)とはこういう風に考えているものなのか、と演奏現場の視点からの交響曲のさまざまな面白いポイントがわかります。
たとえばブラームスの「第1」の第1楽章の盛り上がりで大きな役割を果たしているのは間違いなく「休符」の存在である、といった指摘であるとか、シューマン「春」の第1楽章の特徴はフェルマータの多用であるとか。ベートーヴェンの「英雄」の第2楽章の葬送行進曲と「最後の審判」についての関係の考察であるとか…。
どれも良く知られた作品ですが、それだからこそ、新鮮な視点に驚かされます。
最後の指揮者の仕事についての一章は、何が良い演奏を生み出すのかということについて、とても考えさせられます。

Photo k2gabrielさんからの写真。東京国際フォーラム「ガラス棟で見た夕日。毎年大きな船は乗って船出をするみたいで、とても大好きな光景です」。

2012/04/29

鳥の声とバッハ

鳥の歌声をバッハはどう捉えていたのでしょうか?
私なりに考えたその答えを冒頭の放送でご紹介してみます。

10:04am J.S.バッハ:ソナタ第3番ニ短調BWV527

10:29am 同:第6番ト長調BWV530 バンジャマン・アラール(オルガン) Alpha-152 マーキュリー

10:46am ブリテン:ヘロデ王とおんどり/鳥たち/「金曜日の午後」op.7~かっこう ロナルド・コープ指揮 新ロンドン少年合唱団 Naxos 8.553183

10:59am ニエミネン:パロマー ~第2楽章「夜、古代の人々と鳥たち」 パトリック・ガロワ(フルート、指揮) シンフォニア・フィンランディア・ユバスキュラ Naxos 8.572061

11:27am オッフェンバック:歌劇「ホフマン物語」第1幕 ~人形の歌「森の小鳥は憧れを歌う」 ルネ・ドリア(オランピア) アンドレ・クリュイタンス指揮 パリ・オペラ・コミーク座管弦楽団&合唱団 Naxos historical 8.110214-5

11:38amワーグナー:楽劇「ジークフリート」第2幕 ~「歌っておくれ!」 ジョン・フレデリク・ロスト(ジークフリート) ガブリエラ・ヘレラ(森の小鳥) ローター・ツァグロセク指揮 シュトゥットガルト州立歌劇場管弦楽団&合唱団

12:54pmラヴェル:博物誌 ~ほろほろ鳥 ディディエ・アンリ(バリトン) アンジェリーヌ・ポンドゥペイエ(ピアノ) Maguelone MAG-108/109

13:57pm レノン&マッカートニー(ブラドー編):ブラックバード アンネ・ソフィー・フォン・オッター(歌) Naïve V-5241 キングインターナショナル

「みんなが知りたい ペンギンの秘密」(細川博昭著/サイエンス・アイ新書)

世界で最もペンギンを愛する国民が日本人だとは知りませんでした。本書では、そのペンギンの生態についてわかりやすく楽しく説いた一冊。文章もウィットに富んでいて、ペンギンへの愛が伝わってきます。面白く読めました。

「ビジュアル選書 ロマノフ王朝 帝政ロシアの栄光と革命に消えた皇家」(新人物往来社編)

ロマノフ王朝という観点からロシアを知ることができます。一人ひとりの皇帝について詳しく解説されています。本書の長所は読みやすいだけでなく、図版が極めて豊富なことで、絵や写真からロマノフ王朝の豪奢な雰囲気を楽しむことができます。

2012/04/28

今日は特集「鳥たちの音楽」

今日は月に一度の特集「鳥たちの音楽」です。
たくさんの、鳥にまつわる音楽を集めました。
お楽しみに!

10:08am ランディ:ブナと松の間に、小鳥がいて クリスティーナ・プルハル指揮 ラルペッジャータ Alpha-020 マーキュリー

10:16am フランソワ・クープラン:恋する夜啼き鶯/小鳥たちは不平ばかり/勝ち誇る夜啼き鶯 フレデリク・アース(チェンバロ) Alpha-173 マーキュリー

10:32am 武満徹:鳥が道に降りてきた 今井信子(ヴィオラ) ローランド・ペンティネン(ヴィオラ) BIS KKCC-2242 キングインターナショナル

10:40am ヴァスクス:シジュウカラの伝言 シグヴァルズ・クラーヴァ指揮 ラトヴィア放送合唱団 Ondine ODE-1194-2 ナクソス

10:55am ゴレロヴァ:ホシムクドリ、鐘つきの家の上に ブルーノ・マイアー(フルート) ハン・ヨンケルス(ギター) デニス・スクリャロフ(チェロ) pan classics PC-10185 マーキュリー

11:18am 西村朗:鳥の歌による幻想曲 佐藤俊介(ヴァイオリン) CMCD-28152

11:27am 同:迦楼羅 トーマス・インデアミューレ(オーボエ) CMCD-28184 カメラータ

11:54am ディーリアス(ウェッバー編):小さな小鳥

11:56am 同:高き城の庭の鳥 ジュリアン・ロイド・ウェッバー(チェロ) ジョン・レナハン(ピアノ) Naxos 8.572902

12:20pm メシアン:ほほえみ 準メルクル指揮 フランス国立リヨン管弦楽団 Naxos 8.572174

12:45pm ラモー:鳥のさえずり/めんどり セリーヌ・フリッシュ(チェンバロ) Alpha-134 マーキュリー

13:04pm ドヴォルザーク:交響詩「野ばと」op.110 クラウス・ペーター・フロール指揮 マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団 BIS-SACD-1896 キングインターナショナル

13:26pm モンサルバーチェ:5つの自由な鳥の歌 ~すずめ/ナイチンゲール/クロウタドリ/フィード/カッコウ ホルディ・マソ(ピアノ) Naxos 8.570756

13:44pm ベートーヴェン;交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」 ~第2楽章 エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・シャンブル・フィルハーモニック Naïve KKC-5190/4 キングインターナショナル

13:56pm 村井邦彦(原曲:赤い鳥/編曲:村治奏一):翼をください 村治奏一(ギター) ヴィラスミュージック VMCD-0002

※本の紹介コーナーは時間の都合でお休みさせていただきました。

2012/04/22

曇りの日の朝バッハ

日曜日の朝、曇り空だと「今日は曇り空の音楽がかけられるなあ」と思います。
私の場合、選曲する動機は、いつもそういう、どうやったら音楽が届くかなあと考えるのが、
最大にして唯一の考え方です。
今日もお楽しみいただければ幸いです。

10:05am J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番イ短調BWV1003 ~グラーヴェ/フーガ 前田朋子(ヴァイオリン) Gramola GRL-98883 マーキュリー

10:29am J.S.バッハ:ヴァイオリンと鍵盤のためのソナタ ト長調 BWV1019a ~グラーヴェ/フーガ ラファエル・オレグ(ヴァイオリン) ヴァンサン・デュボワ(オルガン) Alpha-126 マーキュリー

11:02am イザイ:夕べのハーモニー オーティス・クレーバー指揮 フィルハーモニック・オーケストラ・オブ・エウロペ Naxos 8.572559

11:24am モンテヴェルディ:タンクレーディとクロリンダの戦い ル・ポエム・アルモニーク Alpha-172 マーキュリー

12:37pm エリントン:プレリュード・トゥ・ア・キス

12:42pm クロッグ:フー・ノウズ カーリン・クロッグ(ヴォーカル) ベンクト・ハルベルク(ピアノ) SOL GZ-006 スパイス・オブ・ライフ

13:44pm リャードフ:「キキモラ -民話-」 スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮 スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団 Naxos 8.555242

「ロシア音楽はじめてブック」(オヤマダアツシ著/アルテスパブリッシング)

903951515 帝政ロシアからソ連時代まで、ロシア音楽のさまざまな作曲家群像をハンディな一冊にまとめた、今年のラ・フォル・ジュルネ「サクル・リュス」に対応したガイドブック。ロシア音楽と関連の深い政治・社会・文化にまつわるコラムも満載。
通常とりあげられることの少ない作曲家にもきちんと一項目とっているのが特徴で、バラキレフ、キュイ、タネーエフ、リャードフ、アレンスキー、グラズノフ、グリエール、メトネル、チェレプニン、ハチャトゥリアン、カバレフスキー、シチェドリンといった作曲家にまで、メジャーな作曲家と同格の扱いが与えられています。それぞれの個性が的確にまとめられているのを読んでいると、ロシアという国は、19世紀末から20世紀にかけて、何とたくさんの豊かな個性的作曲家を生み出してきたのかと改めて実感します。
巻頭のルネ・マルタンのインタヴューでは、こうした作曲家たちのなかから、何人かに対する偏愛が感じられるのが面白いです。そしてルネがロシアの作曲家について共通して感じるのが「宿命性」だ、という発言は特に考えさせられます。

2012/04/21

少し肌寒い朝です。

春とはいえ、まだときどき肌寒いですね。
風邪も流行っているようです。
静かに、心が温まる音楽で、いつものように始まりたいと思います。

10:01am カリッシミ:立ち上がり、行き、そして急ごう コンソルティウム・カリッシミ ヴィットリオ・ザノン(オルガン、チェンバロ) Naxos 8.555076

10:18am D.スカルラッティ:ソナタ変イ長調K.127/ニ短調K.213

10:35am 同:ソナタ ヘ長調K.274/ニ短調K.141/イ長調K.429 ディエゴ・アレス(チェンバロ) ディエゴ・アレス(チェンバロ) Pan Classics PC-10258 マーキュリー

10:59am ウォレス:ケルト幻想曲集 ~タラのホールでハープが聞こえてくるのは一度だけ/まだ飛ぶの

11:03am 同 ~輝く川の流れ ローズマリー・トゥック(ピアノ) Naxos 8.572775

11:23am クセナキス:カリスマ

11:34am 同:ノモス・アルファ アルヌ・ドフォルス(チェロ) ベンヤミン・ディールチェンス(クラリネット) Aeon MAECD-1101 マーキュリー

12:02pm ベートーヴェン:交響曲第4番 変ロ長調 op.60 ~第1楽章

12:36pm 同第7番イ長調 op.92 ~第1楽章 エマニュエル・クリヴィヌ指揮 ラ・シャンブル・フィルハーモニック Naïve KKC-5190/4 キングインターナショナル

12:50pm ショスタコーヴィチ:24の前奏曲 op.34 ~第1~10番 ダヴィド・カドゥーシュ(ピアノ) Transart TRM-162 マーキュリー

「教養としてのバッハ」(礒山雅、久保田慶一、佐藤真一編著/アルテスパブリッシング)

903951539 音楽学、歴史学、宗教学、音響学、楽器学、言語学の専門家が、それぞれの立場からバッハについて講義した、音楽大学での教養科目の講義録。
教養、というと砂をかむような苦いものを想像される向きもあるかもしれませんが、「より深く知る」ために「学ぶ」ということは、尽きぬ歓びだと思います。本書はバッハをより深く多角的に知る、学ぶための、実に内容豊かな一冊となっています。そこには、放送でも触れましたが、バッハの宗教観の問題のように、現代人にとって大きなテーマとなりうる事柄についても、著者なりの踏み込んだ見解が述べられているのも素晴らしいと思います。ただの知識の羅列に決して陥っていないから、読んでいて迫力があります。
礒山さんは「バッハの音楽は、叡智の限りを尽くして作られているため、一度ですべてがわかるというものではない」と前書きで書かれています。その通りだと思います。つまりそれは、難しいから来るものを拒んでいるということでは全くなく、むしろ、だからこそ知る歓びが尽きないということなのです。
これはバッハの音楽に限りませんが、クラシック音楽は、気軽に楽しむことのできるエンターテインメントという性格もありますが、それだけでなく、そう簡単にすべてがわかるわけではない奥深い性格も持っています。本書に「教養」という言葉が使われているのは、謙虚に学ぶべしという根本態度を喚起するものと私は受け止めました。幅広い知見に満ちた良書です。

2012/04/15

のどかな日曜の朝のバッハ

のどかな日曜の朝ですね。
いつものように朝バッハでスタートします。
どんな曲でスタートしようか思案中です。
先週、先々週のゴルトベルク変奏曲、まだまだ聴きたい気もするのですが…。

10:10am J.S.バッハ(ブースビー編):ゴルトベルク変奏曲 より フレットワーク Harmonia Mundi KKC-5201 キングインターナショナル

10:26am J.S.バッハ:ゴルトベルク変奏曲 より 植山けい(チェンバロ) Integral INTEG-221188 キングインターナショナル

10:36am J.S.バッハ:管弦楽組曲第4番ニ長調BWV1069 ~序曲 アレクセイ・ウトキン(オーボエ、指揮) エルミタージュ室内管弦楽団 Caro Mitis CM001-2004 マーキュリー

10:57am ハーマン:映画「ジェーン・エア」より アドリアーノ指揮 スロヴァキア放送交響楽団 Naxos 8.572718

11:12am ヴェルディ:歌劇「アイーダ」第1幕 より ボリス・クリストフ(ランフィス) ユッシ・ビョルリンク(テノール) ジンカ・ミラノフ(アイーダ) フェドーラ・バルビエリ(アムネリス) プリニオ・クラバッシ(エジプト王) 他 ジョネル・ペルレア指揮 ローマ歌劇場管弦楽団・合唱団 Naxos Historical 8.111042-4

11:50am ストラヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」第2部(ピアノ連弾版) サンヤ&サンヤ・ビジャーク(ピアノデュオ) Mirare MIR-171 キングインターナショナル

12:10pm 渋さ知らズ:浮渋UKISHIBU プランクトン VIVO-103

12:33pm モーツァルト:アダージョ ホ長調 K.261 ナタン・ミルシテイン(ヴァイオリン) ウィリアム・スタインバーグ指揮 RCAビクター交響楽団 Naxos historical 8.110975

13:05pm ギーゼキング:五重奏曲~オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノのための ~第2楽章 アレクサンドル・ガテ(オーボエ) ニコラ・バルデイルー(クラリネット) アントワンヌ・ドレイフュス(ホルン) ジュリアン・アルディ(ファゴット) ローラン・ヴァグシャル(ピアノ) Les Menestrel LM-002 ナクソス

13:56pm J.S.バッハ(ユリ・ケイン編):ゴルトベルク変奏曲 より ユリ・ケイン(ピアノ) Winter&Winter BOM-4016-7 ボンバレコード

「CDでわかる みんなの楽典」(高田美佐子著/ナツメ社)

4816351716 楽典とは西洋音楽のしくみ、基本的ルールのことですが、本書ではいわゆる暗記ものや筆記試験のイメージのある通常の楽典とはずいぶんと趣が異なります。
本書では、まず感じることを重視しています。「まず感じる」こと、そして次に感じたものを理論として理解することが大切だという本書の方針には共感させられるものがあります。
楽典の本なのに、パリの音楽案内がのっていて、美術と音楽との関連について紹介されているのもユニークです。音楽がただの音学にならないよう、楽しい仕掛けが本書にはたくさんしてあります。かわいいキャラクターのイラストも満載ですし、CDを聴くことで、感じ取ったものを理論として納得できるよう配慮が施されています。
たとえば増三和音の説明も、杓子定規なものではなく、シューマンの「幻想小曲集」の中の一部分を譜例とCDで示し、「この響きがふわっとなったところが増三和音の響きです」と実感できるようになっています。
これはとても楽しめる、楽典を感じられる、「みんな」のための楽典の本だと思いました。いまさら聞けない基礎知識もこれならばっちりかも!? オススメです。

2012/04/14

冷たい雨の朝

今日は冷たい雨の朝です。
咲き誇っていた桜がかなり散ってきています。
けれども、春の花は次々いろんなものが咲き始めていますね。
今日も静かな音楽で始めることにします。

Photo これはK2gabrielさんからの桜の写真。先週いただいたものです「私はひとりで街中に咲いている桜を記憶に留めていくのが好きです。ということで、少しおすそわけです。六本木1丁目泉ガーデンの近くに咲いている、一本だけ色の濃い桜です」。…色の濃い桜っていいですよね。

Photo_2 こちらはえんどうさんからの写真。こちらも先週いただいたものです。「よく見かける薄紅色のものとは違って、乳白色の沈丁花でした。香りは同じでしたよ(笑)」。今年は私は沈丁花の花の香りをかぐのを忘れてしまいました…。

10:53am ロッシーニ:老年のいたずら第8集「館のアルバム」 ~第6曲:現代の見本 アレッサンドロ・マランゴーニ(ピアノ) Naxos 8.572608-09

11:25am スカルソープ:フロム・カカドゥ アレクサンドル・チボルスキー(ギター) Naxos 8.570949

12:01pm ジョニ・ミッチェル(メルドー編):マーシー

12:04pm ロジャーズ(メルドー編):何かよいこと ~「サウンド・オブ・ミュージック」より アンネ・ソフィー・フォン・オッター(歌) ブラッド・メルドー(ピアノ) Naïve V-5241 キングインターナショナル

13:05pm バルトーク(啼鵬 編):ルーマニア民俗舞曲※

13:12pm プロコフィエフ:2つのヴァイオリンのためのソナタ ~第2楽章 デュオ・プリマ 福田進一(ギター)※ ソニーミュージックダイレクト MECO-1007

13:40pm ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 op.21 ~第3、4楽章 アレクサンドル・ルーディン指揮 ムジカ・ヴィーヴァ Fuga Libera MFUG-564 マーキュリー

「老いの越え方」(吉本隆明著/朝日文庫 ※2011年7月10日第2刷)

40226166401本書は老いとは何かということをテーマにした編集者による吉本さんへのインタヴューなのですが、聞き手が介護や医療の問題に詳しいらしく、そういった方面の中身の濃い話になっています。
老いの問題は、これからますますこの国で重要になっていくと思いますが、そのことについて、吉本さんほどの人が赤裸々に、身体のことから身の回りのことまで、相当細かく話しつつ、老人の側の本音を語っていることが興味深い。
たとえば、紙おむつが手放せないとか、散歩や入浴がどれほど大変なことであるかとか、どのくらい皮膚がかゆいとか、老人の性の問題とか、 リハビリするときの看護師の一言一言の問題とか、非常にナーヴァスなことについて、すべて語っています。
老人の自由とはどういうことか、という問題で、たとえば「自分でガスをつけてお湯をわかす」というのが自分にとって自由だと吉本さんは述べています。子どもが「いいよ、沸かすから」とやってくれるのは便利でいいけれども、本当は自分でやれたらそれが一番自由だと。
そういう老人の本音は、普段なかなか知ることができません。
そうなのか、老人というのはそういうふうに考えているものなんだ…とわかるだけでも自分の中の何かが大きく変わると思います。

profile

林田 直樹

「音楽の友」「レコード芸術」編集部を経て独立。オペラやバレエからクロスオーバーや現代音楽まで、ジャンルにこだわらない自在な執筆活動を行う。近著「クラシック新定番100人100曲」(アスキー新書)。JAL機内放送クラシック・チャンネルの構成も手がける。

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