マデトヤ
フィンランドの作曲家というとまずシベリウス、そして最近この番組でもよくご紹介しているラウタヴァーラが有名ですが、その間にある世代の作曲家にも優れた人たちがいます。とくに、シベリウスの直系の弟子マデトヤ(1887-1947)は、ロマンティックな作風が親しみやすく、もっと愛されていい人ではないでしょうか。
それと、今日は冒頭でアルバム「IMPRESSIONS」(キングレコード KICC-717)が好評のフランク・ブラレイのピアノで、ドビュッシーの「沈める寺」をご紹介しました。素晴らしいスケール、構成力、そしてこのピアニスト特有の「強度」が、ともすれば茫洋としてしまうこの曲に確かな荘厳さを与えています。文句なしに気に入りました。
「バレンボイム音楽論」(ダニエル・バレンボイム著、蓑田洋子訳/アルテス・パブリッシング)
現代を代表する指揮者・ピアニストのダニエル・バレンボイムの記した音楽論を集めた本。非常に読み応えのある論考がたくさんあり、音楽の真実を追求したいと思っているすべての人にとって必読の名著だと思います。イスラエルとアラブの若者たちを一緒にオーケストラのメンバーにしたウエスト=イースタン・ディヴァン・オーケストラのことから、サイードの思い出、そしてブーレーズやフルトヴェングラーについての鋭い指摘など、興奮させられる記述ばかりです。
林田
林田直樹
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