カール・ジェンキンスのスターバト・マーテル
いま英国でもっとも人気があり、ステイタスも高い本格派のクラシック作曲家として知られているのがカール・ジェンキンスです。先日も「レクイエム」をご紹介しましたが、今日は最新作「スターバト・マーテル」(EMI TOCP70537)からご紹介します。耽美的なまでに美しいメロディ、そしてエスニックな中東風の味が、とても魅力的です。
レコード芸術に連載されていた「傑作!? 問題作!?」の単行本化。片山さんの言うように、評論家というのは、自分でものを作らないくせに人の作ったものに文句をつける賤業であって、少しはましなことをするとしたら、人の気がつかないようなものに目をつけるということくらいしかないわけです。それを自分なりのスタンスでしっかりやられてきたことが反映されているから、文章に力があります。圧倒的なマイノリティだった日本人作曲家に対する愛と、クラシック音楽のマジョリティに対する怨念(?)が、もしかしたらそのエネルギー源なのかもしれません。
林田

林田直樹
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