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2008/05/14

寒い

本当に温暖化しているのか、と思うくらい、ここ数日寒い日が続きますね。私は日ごろから非常に寒がりなので、冬服をまた持ち出してしまう始末です。さて、今日も昨日に引き続いてコンサートの情報を集めてご紹介します。

ル・ジュルナル・ド・ショパン(ショパンの音楽日記):6人のピアニストたちが、ショパンの全ピアノ作品を作曲順に追って演奏していくというもので、一つのコンサートを手分けして入れ替わり立ち代わり弾き進めていくスタイルが斬新です。11月27~30日東京オペラシティコンサートホール、11月21~23日サンケイホールブリーゼ(大阪)、24日しらかわホール(名古屋)。詳細は梶本音楽事務所へ。

エサ=ペッカ・サロネン指揮ロサンザルス・フィル:この秋に国立新美術館とサントリー美術館で同時開催される巨匠ピカソ展に合わせて10月21日と22日に行われるコンサートで、ピカソともディアギレフを通じて縁の深かったストラヴィンスキー、ファリャ、ラヴェル、ドビュッシーの作品を取り上げるものです。17年の実績を持つサロネンとロス・フィルの芸術的成果を知るにも絶好のタイミングです。作曲家であることと、指揮者であることが深く結びついているという意味で、サロネンはバーンスタインやブーレーズに匹敵する偉大な音楽家になっていくであろうと私は思います。詳細はサントリーホールへ。

ダニエル・ホープ ヴァイオリン・リサイタル:いまイギリスでもっとも熱いと言われるヴァイオリニスト、ダニエル・ホープがついに日本で6月15日にトッパンホールで初リサイタルを行います。ピアノは名パートナーでもあるセバスティアン・クナウアー。モダン奏法かオリジナル奏法かという次元を超え、ジャズやインド音楽も含めたクロスジャンルな活躍をしているだけでなく、名門ボザール・トリオのメンバーでもあります。激しさも詩情も兼ね備えた彼のヴァイオリンをライヴで接することのできるチャンスです。詳細はトッパンホールへ。

映画「オーケストラの向こう側 フィラデルフィア管弦楽団の秘密」:「オーケストラの少女」や「ファンタジア」でも映画と縁の深いフィラデルフィア管弦楽団にダニエル・アンカー監督らスタッフが2年間密着し、さらに2年間編集したという音楽ドキュメンタリー映画。そのテーマは、なぜ音楽をするのか、という本質的かつシリアスなもの。何か裏の事情を暴こうとか、そういうことでは一切なく、とにかく音楽の本質だけをじっと見据えた、人を考えさせる、そして音楽の素晴らしさに気づかせてくれる映画です。今月のフィラデルフィア管弦楽団来日公演にタイミングを合わせた公開。5月17日より渋谷ユーロスペースで。詳細はユーロスペースへ。

コンポージアム2008:今年のテーマ作曲家はスティーヴ・ライヒ。5月21日から25日にかけて東京オペラシティコンサートホールで行われます。ミニマル・ミュージックの第一世代として、いまも絶大な影響力と人気を誇るライヒの音楽、そして人間性が、日本の音楽シーンにさらなる刺激を与え、望むらくは日本からも彼が何か触発されてほしいと思います。彼が一人で審査員を担当する武満徹作曲賞本選演奏会は25日。詳細は東京オペラシティコンサートホールへ。

01709674 「大作曲家 サン=サーンス」(ミヒャエル・シュテーゲマン著、西原稔訳/音楽之友社)

音楽史の嫌われ者サン=サーンスを、単に食わず嫌いで済ますのではなく、音楽のみならず博覧強記な総合的文化人としてのユニークなあり方に着目したいと思います。そのための参考となる日本でも唯一とも言える伝記。私生活や感情の痕跡を見事なまでに作品に残さなかったスタイリッシュな仕事ぶりは、かえって興味深いと言えるでしょう。

                                                 林田

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林田直樹

 音楽之友社に13年間在職、「音楽之友」「レコード芸術」などの編集に携わり、「グランドオペラ」の創刊にもかかわる。現在は、フリーのクラシック評論家として活躍。著書に「クラシック新定番100人100曲」(アスキー新書)など。 その他多くの新聞・雑誌・CDライナーノート・公演プログラムやAmazon.co.jpの音楽コラム等にも寄稿。

小田島久恵

 高校時代より洋楽雑誌「ロッキング・オン」に投稿ライターとしてロック評論を執筆、1991年から同誌に編集としてかかわる。2001年からクラシック批評を積極的に執筆開始。最近では、クラシック以外にも様々なジャンルも取り扱い、情報誌やファッション誌でも書評・コラム・エッセイなどを執筆。

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